原因別防火のポイント3
■3 コンロ、電気など
コンロは、日常的に使用される調理用器具として最も使用頻度が多く、その
ため調理中に電話がかかってきたり、来客があってついつい長話をしてしまい、
天ぷら油から出火という事案が多く見られます。
コンロによる火災の主な経過別出火件数をみると、約70%が火の消し忘れ
によるものです。
対 策
1 コンロ
電話や来客の対応に出るときは、いったんコンロの火を消しましょう。
コンロの火災の多くは、天ぷら油の過加熱によるものです。天ぷら油火災
は、ガスの火が油につくのではなく、油の温度が370度前後になると油
自体が発火して燃え上がるのです。天ぷらを揚げているときに来客があっ
たり、または、子供の世話などでコンロに火をつけっぱなしでその場を離
れて火災になった例は数えきれません。
揚げ物中にその場を離れるときは、必ずコンロの火を消しましょう。
2 電気など
ア 素人配線などをしない。
イ メーターが電気を使っていないのに回っていませんか。
(漏電していないかチェックできます。ただし、冷蔵庫などを使用中であ
れば正確に確かめられません。)
ウ ねずみがあばれていませんか。
(ねずみがケーブルをかじったため、短絡し、天井が燃え出した例があり
ます。)
エ たこ足配線をしていませんか。
(コンセントの数より電気器具が多いため、テーブルタップでたこ足配線
をすることが多いようです。しかし、たこ足配線をするとテーブルタップ
のコードが熱くなり、絶縁機能が衰え、火災が発生する危険があります。)
一口メモ
コンセントからプラグを抜くとき、コードを引っ張るのはやめましょう。コ
ードの取り付け部分がゆるみショートの原因となります。また、コードを足に
引っ掛けたりして、プラグの刃が曲がることがあります。こんなときはプラグ
を取り替えましょう。プラグとコンセントの接触不良で火災が起きる危険性が
増大します。
TEL 0826-42-0931 FAX 0826-47-1191