2024年04月11日 更新
猫の飼い方
近年、猫を家族の一員として飼われているご家庭が多くなっています。今や猫は人にとって「癒し」「喜び」の存在となっており、一緒にいるだけで穏やかで安らぎのある時間を与えてくれます。
一方で、猫を飼うことは、知らないうちに周りにいろいろな影響を与えています。適切でない飼い方は、ご近所だけでなく地域の多くの方々に迷惑をかけることにもなってしまいます。ペットが地域社会の中で受け入れられるためには、飼い主がルールとマナーを守ることが基本であり一番大切です。
他人に不快な思いをさせないよう猫の特性、習性を知り適正に飼い、家族の一員として愛情をもって命を終えるまで大事に飼いましょう。
飼い主が気をつけること
猫は室内で飼いましょう
猫のトラブルの多くは、猫を屋外で自由に行動させることに起因しています。あちこちの庭で排泄したり、勝手によそのお宅に侵入したり、猫にとってごく当たり前の自然な行動が、お住いの地域では迷惑な行為になっているかもしれません。
猫の本能、習性、行動などを正しく理解し学びましょう
飼い主がその動物の習性などを勉強するのは当然の義務といえます。動物由来感染症や与えてはいけない食べ物などの正しい知識を持ち、猫と飼い主両方の健康にも注意を払いましょう。
名札を付けましょう
普段屋内飼養であっても、雷など何かの拍子に外に出てしまうことがあるかもしれません。万一屋内から逃げ出しても、名札があれば飼い主の元に戻ってくる可能性が高まります。
この機会にマイクロチップの装着も検討してください。
不妊、去勢手術
猫はとても繁殖力のある動物です。自宅で繁殖させる計画でもない限り、必ず不妊・去勢手術を行いましょう。
終生飼養は基本中の基本−飼い主の責任です
猫の寿命は一般的には12~18才といわれています。家族の一員としてその生涯を終えることができれば、猫にとって幸せなことはないでしょう。12~18年後のご自身の年齢も考えて、引き取り先も含め責任をもって慎重に考えてから飼いましょう。
動物を捨てることは「動物の愛護及び管理に関する法律」で禁止され、重い刑罰があります。
動物が好きな人ばかりではないことを知っておきましょう
ご近所にも猫の嫌いな人はいます。嫌いでなくても、アレルギーで動物に近寄れない、触れられない人もいるかもしれません。
ご近所への配慮やコミュニケーションを怠らないようにしましょう。
野良猫に餌を与えるだけの行為は厳に慎みましょう。不幸な命を増やすことにつながります。そうしないためには、TNR活動【捕獲器などで野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)活動】が有効です。