教育長あいさつ

本市では、平成27年度から平成31年度までの5年間を計画期間とする「第2次安芸高田市教育振興基本計画」を策定し、本市教育の推進に努めているところです。
今年度が、計画の最終年度にあたることから、これまでの5年間の総括をする中で、上位計画である「第2次安芸高田市総合計画」との整合性を図りながら、「第3次安芸高田市教育振興基本計画」の作成準備にはいります。
現在、安芸高田市では、人口減対策を最重要課題ととらえ、「子育て支援の充実」「学校教育の充実」「地域での仕事づくり」を3つの柱に掲げて、市全体で様々な施策を展開しています。
教育委員会としましても、「学校教育の充実」として、教育環境の整備に取り組んでいます。その1つが、小中学校へのエアコン整備です。平成29年度より2年間の計画で、普通教室へのエアコン整備が完了し、今年度は特別教室への設置を行います。また、ICT教育環境の整備として、電子黒板及びタブレット端末を段階的に導入してまいりましたが、今年度で全ての小中学校への導入が完了します。
今後は、これらの機器を活用し、広島県が全県展開を進める、主体的で対話的な深い学びの授業を展開するためのツールとして、市内統一した学習支援ソフトの導入を図り、9年間を見通した小中一貫した指導により、児童生徒の確かな学力の定着を図ってまいります。
また、今年度、モデル地区を設定し、中学校区単位でのコミュニティスクール(学校運営協議会)を設置することとしています。このモデル地区での取り組みを参考にして、来年度、全市展開をスタートさせ小中学校間の一層の連携強化を図る中で、「地域とともにある学校」への転換を進めてまいります。
小学校の規模適正化につきましては、今年度1つの新たな学校がスタートし、令和2年度も1地区の統合が計画されており、現在、新しい学校のスタートにふさわしい施設整備や閉校となる学校の学校史編纂、跡地利用など具体的協議を進めているところです。
生涯学習の分野では、平成30年3月に作成した「安芸高田市文化芸術振興計画」に基づき、本市の宝である歴史や伝統文化の保存と継承、文化芸術の振興を計画的に進めているところですが、とりわけ、今回、初めての試みになりますが、芸術普及活動の一環として、八千代の丘美術館歴代の入館作家による所蔵作品展を広島県立美術館において開催することとしております。
また、文化財の保護管理事業では、史跡毛利氏城跡保存管理計画策定から30年が経過した今、文化財保護法の一部改正を踏まえ、新たな視点で保存活用計画を作成し、もう1つの本市の重要な宝である「甲立古墳」とあわせて、案内表示板や遊歩道の再整備など、これらの史跡が持つ価値を適切に保存・活用していくための整備を順次進めてまいります。
今後も、引き続き、本市の子どもたちが、安全で安心して学校生活を送るための環境づくりと、市民一人一人が、あらゆる機会に、あらゆる場所において生き生きと豊かな人生を送ることができるよう、本市の教育振興を推進してまいります。
市民、関係者の皆様にはこれまで同様、ご支援を頂きますようお願い申し上げます。
平成31年4月
安芸高田市教育委員会教育長 永井 初男
TEL 0826-42-0049 FAX 0826-42-4396
TEL 0826-42-5628 FAX 0826-42-4396
TEL 0826-42-0054 FAX 0826-42-4396