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一ツ町古墳出土亀形須恵器(向原町)

亀型須恵器
 

 向原町の古墳からは、装飾須恵器が多く出土することが知られています。現在、環状堤瓶や鳥形須恵器が、東京国立博物館に収蔵されているほか、その他の伝世品も知られています。この亀形須恵器も、それら装飾須恵器の一つとして、同町一ツ町古墳の出土です。
 一般的な平瓶の胴上半部を亀甲に模し、底に足を付け全体を亀に見立てたものです。制作時期は7世紀前半とみられています。全国で亀形の須恵器は本例を含め2例です。もう1例は、福岡県粕屋郡古賀町古野第4号古墳出土の堤瓶形のもので、平瓶形としては本例が唯一のものです。その造形的特殊性や希少価値は極めて高いものといえます。

 

平成2年12月広島県の文化財に指定

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