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 木彫の舞楽面で、裏に「元亀」(1571〜1572)の年号が彫刻されています。
 備後鞆の沼名前神社にもこれに類似のものがあるといわれています。
 縦30cm、横21cmの大型です。顔面は黒塗で褪色の部分もありますが、額に皺を寄せ、眉は上りかつ巻いて、目は開いて直径が約2cm、鼻は大きく、口は広く開いて多くの歯を表し、殊に上顎に2つ下顎に1つの巨大な歯が一層目立って見えます。裏面は同じく黒色ですが、鉋目は荒く、粗雑に削り上げてあります。
 江戸時代の地誌『辛未芸州紀行』(文化8:1811年)・『国郡志御用ニ付下調書出張』(文政2:1819年)にこの面のことが記されています。

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