2025年11月04日 更新
映画『ふたたび swing me again』上映会
12月4日~12月10日の「人権週間」に合わせて、安芸高田市高齢者大学との共催として人権について考える映画上映会を開催します。
昨年に引き続き「ハンセン病」をテーマとした映画を上映します。
ハンセン病は、治療方法が確立し、治癒する病気であるにもかかわらず、誤った認識のために偏見と差別があり、この結果、患者等の人権を侵害し、社会復帰を困難なものにしています。こうした偏見や差別意識をなくすため、広く市民に正しい情報を提供するなど啓発を推進しています。
映画「ふたたび swing me again」上映会.pdf (552.0 KB)
ハンセン病とはどんな病気?
ハンセン病は、基本的には皮膚と末梢神経の病気です。発病した場合、よく効く薬がない時代には、手、足、顔面の変形や、視力障害などの後遺症を残すことがありましたが、医学の進歩とともによく効く薬が開発され、完全に治る病気になりました。
ハンセン病の原因は何ですか?
ハンセン病は、ノルウェーのハンセン博士が発見した「らい菌」による感染症です。この「らい菌」は非常に感染力の弱い菌です。また、「らい病」に感染しただけでは、発病する可能性は極めて低く、発病した場合であっても、現在では治療法も確立し、早期発見と適切な治療により後遺症も残りません。また、遺伝病でないことも判明しています。
なぜ差別をされたのでしょうか?
有効な治療法がなかった頃には病気の進行に伴い、手、足、鼻、目などの一見してわかるところに変形や機能障害が起こりました。また、家族から引き離されて強制的に療養所に入所させられたことから、「強い感染力をもったおそろしい病気」であるといった誤ったイメージが定着してしまいました。このような誤解や誤った施策などにより、長い間多くの偏見と差別に苦しんできました。
上映作品『ふたたび swing me again』 上映時間1時間52分
人生でやり残したこと、ありませんか?
念願のステージデビューを前に、ハンセン病のため夢を絶たれたジャズマン。
50年の時を経て、彼は初めて会った孫とともにやり残した夢を追い始める。
ジャズを愛する大学生の大翔(鈴木亮平)はある日、亡くなったと聞かされていた祖父の貴島健三郎(財津一郎)が健在で、家に引き取ることになったと父(陣内孝則)から知らされる。祖父はハンセン病を患い、50年以上も施設での生活を余儀なくされていたのだ。初めて会う祖父との接し方が分からず戸惑う大翔だったが、やがて祖父が自分の愛聴する幻のジャズバンドのトランペッターだったと知り、次第に打ち解けていく。そして、かつてのバンドメンバーを訪ねる旅に出るという祖父に大翔もついていくことになる。
祖父役の財津一郎ほか、藤村俊二、犬塚弘らベテラン陣が貫禄の好演を披露した映画、この機会にぜひご覧ください。
開催日時・会場
2025年11月27日木曜日 13時30分~(開場/13時00分~)美土里生涯学習センターまなび
2025年12月10日水曜日 13時15分~(開場/12時45分~)八千代文化施設フォルテ
2025年12月18日木曜日 13時30分~(開場/13時00分~)向原生涯学習センターみらい
2025年12月19日金曜日 13時30分~(開場/13時00分~)クリスタルアージョ
鑑賞料(自由席)
一般(18歳以上)800円
障害者手帳をお持ちの方 400円
※当日券のみ(会場受付にて)
お問合せ
主催:甲田人権福祉センター 電話・お太助フォン 45-4922
共催:安芸高田市教育委員会
お問い合わせ
市民部 社会環境課
窓口:安芸高田市役所 本庁第2庁舎 1階( 庁舎案内 )
FAX0826-47-1206