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市長コラム第80回 「プラチナ世代」を有意義に生きるために

 安芸高田市の平均寿命は、平成22年の統計で男性80.0歳(広島県6位・全国520位)女性88.1歳(広島県1位・全国16位)で非常に長寿の町であります。市民の皆様の長寿は大変喜ばしい事でありますが、「生まれて、住み、育ち、働いて良かった」と思えるような老後のライフスタイルを構築するよう、準備をしておくことは、とても大切な事と思います。

 現役世代を含めた概ね55歳以上の方々を「プラチナ世代」と呼び、県民の皆様がプラチナのようにいつまでも輝き続けられる環境づくりを推進するため、広島県では「プラチナ世代支援協議会」を設立し活動をされています。私も協議会役員として、社会福祉協議会等の関係団体とともに社会参画に向けた事業を推進しています。慰問コンサート・料理教室、絵の指導等のボランティア活動・文化の発信継承等々の活動を支援しています。

 先般、2月22日(日)に市民フォーラムを開催し、講師としてお迎えした藤原和博さんによると、人生観は、人により異なりますが、定年を迎えた後は孫のお守りや旅行を楽しんで人生を終えるのが一般的なパターンでした。しかし、平均寿命が延び、定年後の人生が長くなり、人生設計の見直しを迫られる時代となりました。

 また、司馬遼太郎さんの有名な書籍「坂の上の雲」と対比して、明治維新から日露戦争時代の「雲」を目指していた生き方と、それと比べて平均寿命が20年~30年と長くなった現代では、老後に待ち構えているのは、「雲」ではなく、次の新たな「坂」であるとして「坂の上の坂」という書籍を出版されベストセラーとなった事は皆さん承知の事であります。

 藤原和博さんは、著書の中で人生の変化を「人生のエネルギーカーブ」と表現されています。生まれてから人生の終わりまでの人生を横の線グラフで描いたもので、個人で様々なカーブを描くようです。小・中・高校生、大学生、就職、結婚とそれぞれの小さい山を経験して、それらの山を総合して「山なりのカーブ」を描き、ピークが死に向かって下り坂になり、人生の役目が終わったと勝手に解釈してしまうのが「坂の上の雲」のパターンのようです。

 こうした人生「ひと山」と言う先入観から脱却し、「ひと山」を越えてもその先の時間はまだまだ長く、惰性で余生を生きるには無理を生じるので、スポーツ・研究・趣味とは言わず、これまでに経験しなかった仕事、本当にやりたかった仕事、ボランティア等による社会貢献、自分の特技を発揮するなど、あきらめずに「ふた山」に挑戦すれば、人生の満足感がより充実すると言われています。

 定年後の自分なりの「豊かさ」を定義するには、社会・地域・家族、そして食事を大切にして幸福を共有する時間を育むことも大事なことです。とりわけ、私には難しいと感じましたが、藤原和博さんの著書でも紹介されていた、自宅での朝食・夕食は家族との会話の時間であり、テレビを見る場所ではないという事です。リビングからテレビを追放し、家族との会話をする場所とするのも、大事な事と思います。また、会社を辞めて肩書きが無くなり、社会に対して自分の存在を示す物が何も無くなるとこんなに寂しい事はありません。ツイッター・フェイスブック等により、自分の居場所を作る事も大切です。

 定年後の素晴らしい「ふた山」を迎えるために、今までの固定観念にとらわれる事なく、準備をしておくことは大切な事です。「ふた山」の挑戦には怖さがありますが、これまでにない、自分の時間と仕事に挑戦するには、思い切って勇気を持って行動して頂きたいと思います。


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