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市長コラム第88回 三江線の廃止問題に思う

 三次市と江津市を結ぶ木材を中心とした林産物の輸送は水運に頼っていました。しかし、鉄道輸送による大量輸送が可能となる事と、地域産業・文化発展の期待を込め、地元の強い要望に応える形で、「三江線(総延長108.1km)」の工事計画が、JR(当時「国鉄」)において事業採択されました。

 1926(昭和元)年に着工し、災害等による工事中断を繰り返し1975(昭和50)年に全線が開通しました。1987(昭和62)年には国鉄が民営化され、利用率の低下から、一時、廃止路線の対象となりましたが、代替えとなる生活交通の確保が困難であるという理由で廃止を見送った経緯があります。

 このことを契機に、三江線沿線6市町(江津市・川本町・美郷町・邑南町・三次市・安芸高田市)で「三江線改良利用促進期成同盟会(現会長 景山良材美郷町長)」を組織し、三江線の利用促進と存続のために、今日まで神楽・地域特産・江の川渓谷を活かした各事業を実施してきています。安芸高田市にとっても、沿線には5つの駅(船佐・所木・信木・式敷・香淀)があり、通勤・通学等の生活交通として欠かせないものです。

 2013(平成25)年8月の集中豪雨により、一部不通となり、復旧には11か月を要しました。私も利用促進期成同盟会員として溝口島根県知事と共に、JR西日本に復旧要望を行った事は記憶に新しいところです。私は、JRの今日の状況から数億円の災害復旧は大変困難と予想していましたが、予定通り復旧して頂き安堵すると同時に、三江線の存続に希望を持った事は事実です。

 今年8月には三江線開通40周年記念式典を美郷町で開催。公募により決定した三江線の愛称名を「江の川鉄道」と発表し、沿線住民の皆様はもちろん、多くの皆様と共にお祝いをしました。

 しかしながら、10月5日、JR西日本から広島県・島根県に対し、今後三江線を持続可能な新しい交通体系に向けた検討をするとの説明があり、10月21日には、三江線改良利用促進期成同盟会の会長である美郷町長に対して、鉄道の代替の新しい公共交通システムへの移行と今後のスケジュールについての説明がなされました。なお、三次市・安芸高田市には、三江線廃止の新聞報道がなされた当日の10月17日、JR西日本米子支社長が来問され、現在の三江線の利用実態、経営実態を踏まえ、持続可能な新しい交通体系について検討しており、来年3月には廃止を含めた意思表示をするとの説明がありました。江津市・美郷町・川本町・邑南町についてもほぼ同様の説明があったと伺っています。

 JR西日本の真鍋精志社長は、記者会見で三江線廃止の理由を、1日当たりの利用人員が50人と西日本では最も少なく、民営化した時に比べて9分の1に減少している点を述べ、2014(平成26)年は年間2,300万円の収益に対し、維持費用に年間10億円の赤字を抱える厳しい経営状況を上げました。また、今後も乗客増加の可能性は少ないため経営改善が困難だと話されています。

 中国運輸局長は、JRと沿線の自治体との問題であり、地域のニーズに合った持続可能な公共交通の在り方について、沿線自治体との協議が必要との見解を示しました。

 これらのことを踏まえ、三江線改良利用促進期成同盟会では11月6日、美郷町において臨時総会を開催しました。総会では、①沿線市町が共通の認識で臨む。②早い時期に6市町の首長・議長がJR西日本本社に出向き、真鍋精志社長から直接考えを伺う。③JR西日本社長の話を伺い、それを踏まえて対応を検討する。④広島・島根県知事に協議への参加を働きかける。の4項目を協議によって確認しました。また、JR西日本真鍋社長の訪問後、今後の対応について協議する事としました。安芸高田市では、11月12日に高宮田園パラッツォにおいて説明会を行ったことはご存じのとおりです。


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