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市長コラム第59回 「有害鳥獣」対策と課題

 野生鳥獣による農作物への被害は、今や、全国的に増加する傾向にあり、農家の暮らしに深刻な影響を与えています。 広島県においても、島しょ部から北部まで、県全域に被害が発生しており、深刻な課題となっております。野生鳥獣による被害は、営農意欲の減退をもたらすなど、中山間地域の暮らしに深刻な影響を与えています。広島県の、野生鳥獣による農作物の被害額は、平成23年に6億9,200万円で、安芸高田市では5,300万円でした。5年、10年前に比べて大きく増加し、今後も増加の傾向にあると言われています。なお、被害全体の7割がイノシシ、シカ、サルによるもので、最近はシカによる被害が多い傾向にあります。

 一方、野生鳥獣は、自然を構成する重要な要素であり、自然環境を豊かにするものであると同時に、人間の生活環境を保持・改善する上で欠く事の出来ないものでもあります。広島県では、保護区を定め「鳥獣保護計画(H24年〜H29年)」を制定し、有害鳥獣の駆除をふまえ、多様な鳥獣の生息環境の保全、管理に努めています。

 農家の深刻な問題となっている農作物の鳥獣被害を解消して行くため、平成20年2月「鳥獣被害防止特別措置法」が施行され、被害の防止を効率的に行うための指針が公表されました。市町には、「被害防止計画」を義務付けられ、これにより、国・県の財政支援が出来る仕組みが確立されました。

 安芸高田市の有害鳥獣の捕獲数は、平成23年の実績で3,772頭(シカ2,335頭・イノシシ1,437頭)です。なお、広島県全体の捕獲数は19、612頭(シカ4,687頭・イノシシ14,925頭)であり、県全体に占める安芸高田市の割合は19%を占めます。中でも、シカにいたっては県全体の50%と非常に高い水準であります。

 現在、安芸高田市は、①防護柵の設置に対する助成 ②捕獲に対する助成 ③緩衝帯の設置 ④猟友会(捕獲者)の後継者育成に対する助成とともに、有害鳥獣を資源として活用し、特産化していく取組を含めた施策の展開をはかっていますが、いろいろな課題もあり、抜本的な解決に至っていないのが現状であります。

 私は、個々での対応では、あまり効果が期待出来ないと思っております。抜本的に被害を解消してゆくためには、集落ぐるみで「環境改善」「侵入防止」「捕獲」の総合的な鳥獣被害防止対策を推進する必要があります。これら施策の円滑な推進を図る上で、施策の必要性を理解し、取り組みの内容について必要な技術と知識を習得した、集落の活動を支援出来る指導者の育成が急務であると思います。有害鳥獣対策は駆除と保護の二面性を持つ、複雑な行政課題だと認識しております。しかし、現実は鳥獣被害の苦情が非常に多く寄せられております。今後、生産者団体であるJA広島北部や猟友会との更なる連携により、野生鳥獣との共生も考慮し、市民の皆様が安心して作物の作付ができる対策を皆様と一緒に構築する必要があると思っております。


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