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市長コラム第36回 運転免許を返納する勇気を

 広島県内の交通事故発生件数は年々減少の傾向にありますが、高齢者による事故発生率は、平成18年を基準にして平成22年は、4,7%増加しています。安芸高田市の高齢化率は年々上昇傾向にあり、平成22年は33%(広島県23%)で、広島県下でも高いレベルにあります。今後、安芸高田市は、更なる高齢化の進行に伴い、高齢者が関係する事故の増加が懸念されることから、抜本的な対策が望まれるところであります。

 加齢等に伴う身体機能や認知機能の低下により、運転に不安を感じる高齢者や事故を心配する家族や周辺の方々がたくさんいらっしゃいます。私も運転免許自主返納については多くの市民の方々から、いつのまにかセンターラインを越えた・道路標識が見づらい・路側帯に乗り上げた等の運転に対する不安や、返納後の買い物・通院の不安や身分証明が出来なくなる等のご意見を伺っております。この問題の重要性を認識しているところであります。

 平成10年の道路交通法改定により、運転免許の自主返納の制度が導入されましたが、実際には目に見えて返納者が増えた状況にはありません。制度が導入されても、返納後の生活の利便性を保証しなければ、自主返納を促進することは困難であると思います。

 安芸高田市では、平成22年10月から市内全域において、新公共交通システム(お太助ワゴン)を運行しています。これはドア・ツー・ドアを原則とし、家族の人・近所の人に頼らなくても玄関から目的地まで自由に移動できるシステムです。このシステムを導入したこともあり、安芸高田警察管内では平成22年度末までに、14名の運転免許の自主返納者がありました。更に平成23年度は6月末までに25名の方が自主返納されています。本市の高齢者による返納率は他の管内に比べて非常に高く、この取組みにより高齢者による交通事故発生件数は、今後減少するものと期待しております。

 安芸高田市では「安全・安心なまちづくり」の一環として、平成23年度から免許返納者に対して、お太助ワゴンの回数券等、新たな交通手段の一定の支援をしています。今後、現行制度の更なる充実をはかるとともに、免許証に代わる公的身分証明書の無料交付・公共施設の割引・民間事業者の協力等の特典を検討して行きたいと思います。運転に不安を感じておられる皆さん、自分自身の「安全・安心」のためにも、運転免許証の自主返納についてご検討頂ければ幸いです。


 

 


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