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市長コラム第70回 若年性生活習慣病予防の必要性

 安芸高田市では、平成26年度の新規の重点施策として、「若年性生活習慣病予防事業」に取り組んでおります。当市では、必ず到来する超少子高齢化に備えて、6年前から自助・共助を育む「市民総ヘルパー構想」を提唱してきました。総ヘルパー構想の一環として「健康倍増計画」を強力に推進しており、市民一人ひとりが、自らの健康は自らで守るという「自助」の観点から健康づくりについて、日頃から意識しながら取り組んでいくことが大切と考えております。
 平成24年度から、医師会と連携して実施した重症化予防事業では、血液検査の結果から150名程度の市民の皆様を抽出し、重症化予防事業を推進し、一定の成果が出てきたところであります。さらに事業効果を高めるには、若年の世代から対策を講じることが大切と判断いたしました。大人になってから生活習慣病になり、何十年も続けてきた生活習慣を変えることは、なかなか困難であります。早いうちから、より良い生活習慣を身につけることが生活習慣病の抑制につながると思います。
 平成23年度当市の「健康づくりについての市民アンケート調査」の結果、男性は、年齢を重ねるとともに肥満者が増加しており、50歳代で一番多くなり、全国平均を上回っています。肥満は、内臓脂肪が増加していると推測できます。内臓脂肪が増加すると、その脂肪から身体に悪影響を与える悪い物質が生じて、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病になりやすいと言われています。
 一方、女性は、20歳代の女性に痩せすぎが多い傾向にあります。厚生労働省によりますと、昭和50年と比べると、平成22年に生まれた赤ちゃんの平均体重が200グラム減少しており、2,500グラム未満の「低体重」で生まれる割合も2割増えているそうです。海外などで「妊娠中の母親の栄養状態が悪く、低体重で生まれた赤ちゃんは、将来生活習慣病になるリスクが高まる」という研究成果も報告されています。
 運動習慣をみますと、男女ともに50歳未満の若い人は、運動習慣が少ないという傾向にあります。また、朝食を食べない人は、男女とも20歳代が一番多く、男性では25%、女性では13,5%の人が朝食を抜いています。歯磨きについても、1日に1回も歯磨きをしない人は、2
0歳代が一番多く、男性では9,1%、女性では、3,8%おられることが分かりました。
 これらのことから、若年世代から、よい生活習慣の定着を促すことが大切と考え、とりあえず今年度は小学生を対象として「若年性生活習慣病予防事業」を実施する事としました。私の知るところでは、安佐医師会が試みた話は聞いておりますが、市内の全ての小学校を対象とした事業としては、当市が県内初めての取り組みになると思います。この事業を推進するためには、ご家族は無論のこと、医師会や学校の先生、PTA等とのご理解と連携が必要であります。子どもの将来のためにこの事業の成功を望むものであります。


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