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2022年04月11日 更新

認知症について

「認知症による物忘れ」と「加齢による物忘れ」の違いや関わり方について
認知症とは

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞の働きが悪くなったり、細胞が壊れたりして、記憶力や判断力の低下など様々な障害がおこり、日常生活に支障が出ている(6ヶ月以上継続している)状態を示すものです。

認知症は、「アルツハイマー病」や「脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)」によるものが多く、神経のネットワークが壊れることによって発症する「脳の病気」で、若年性の認知症もあり、誰もがなる可能性のある病気です。

認知症①(健康な脳)

 

 

認知症の症状

認知症には様々な症状があらわれ、「中核症状」(必ず起こる症状)とそれに付随して起こる「行動・心理症状」があります。

「行動・心理症状」は、本人の性格や周辺の環境、人間関係など、様々な要因が絡み合って起こる行動上の問題(うつ状態や妄想等の精神症状等のこと)を言います。

 

認知症②(問題行動)

 

 

「認知症による物忘れ」と「加齢による物忘れ」との違い

認知症による物忘れ

加齢による物忘れ

●体験のすべてを忘れる

ご飯を食べた後、食べたこと全てを忘れる

●体験の一部を忘れる

ご飯を食べた後、何を食べたか思い出せな

いことがある

●物忘れの自覚がない

●物忘れの自覚がある

●性格に変化がある

怒りっぽくなったり、頑固になったりする

●性格は変わらない
●自分のいる場所や季節がわからない ●自分のいる場所や季節がわかる

 

認知症の方との関わり方

認知症の方は、物忘れから苦しい気持ちになったり不安から混乱することがあります。対応する時は、その方の困っている気持ちを理解する姿勢で、さりげなく自然に関わることが大切です。

認知症③(3つのない)

具体的な対応のポイント

●まずは見守る

●声をかけるときは相手の視野に入り、やさしい口調でゆっくり話す

●相手の言葉に耳を傾け、余裕をもって対応する

 

 

認知症の予防

アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症の予防には、高血圧症や高脂血症、肥満、運動不足などの生活習慣病に気をつけることが重要と言われています。

生活習慣を改善し、脳梗塞や脳出血を起こさないことが、脳血管性認知症の予防に有効です。

また適度な運動や地域での交流、趣味活動を行ったり、生活の中に笑いをとり入れることなどで、認知症の症状の軽減や進行が予防できる場合もあります。

自分の好みに合うものを選んで、脳の活性化を図りましょう。

 

認知症④(認知症の予防)

 

早期受診のメリット

ご本人が認知症の病気が理解できる時点で受診し少しずつ理解を深めていけば、生活上の障害を軽減でき、その後のトラブルを減らすことも可能です。

また障害が重くなったときの後見人を決めておくなど準備をしておけば、認知症になっても自分が願う生き方を全うすることは可能です。

認知症の種類によっては、治療が可能な場合や、薬によって症状の進行を遅らせることが可能な場合もあります。症状が現れ始めたら、早めに専門の医療機関を受診しましょう。

 

【外部リンク】認知症疾患医療センター/広島県

【外部リンク】受診のすすめ/若年性認知症コールセンター

 

【外部リンク】認知症への取り組み/厚生労働省

 

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